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AFURERU OMOI-O

AFURERU OMOI-O

訪問看護について



我が訪問看護ステーションは、平成11年3月に開設。


モットーは
あたたかなふれあいと安心の看護をご自宅で・・・


現在、60名の利用者を抱え、冬は、ウィンドブレーカーで木枯らしの中、夏は、日焼けと戦いながら、自転車・車で駆け回っています!

華の学生時代をバレーボールで過ごした私は、看護師になってまで、ジャージ姿で仕事をすることがあるなんて・・・と思いましたが、この、訪問看護。なかなか、奥が深く、病み付きになったのです・・・。

訪問看護部に配属して早4年。

病棟看護では、気が付かなかった患者様達の声が毎日心に響き、是非今後の看護師人生に生かして行きたい学びが盛りだくさんなのです・・・。


*訪問看護って!?



基本的には、受診が困難でありながら、定期的な看護ケアが必要な方に対して、その名のとおり、看護師が居宅に訪問し、看護ケアを提供します。

 主には、

*病状・障害・全身状態の観察・・・体温・脈拍・血圧の測定、症状観察

*清拭(体を拭く)・入浴の介助・・・患者様の状態に合わせた方法で、清潔への援助を行う。

*医療的処置・・・傷、床ずれの処置や主治医の指示にて、採血・点滴にも伺います。

          注:病院や主治医の方針により、異なる場合がございます。

*体内に留置されているチューブ類の交換や管理

*療養生活や介護方法の指導

といったことを行っています。



*訪問看護のやりがいってどこに感じるの?

 基本的には、病状は安定している方が多いとはいえ、どの利用者様も何らかの病気を持ちながらの生活で、様々な不安を抱えておいでです。その、悩みや不安を訪問時間中、たっぷり、じっくりと傾聴することが出来、私は、看護師になって、初めて心から満足できる看護を提供することが出来たように感じたのです。

 病棟で働いていた頃も、努めて患者様の声に耳を傾けていたつもりでしたが、たくさんの業務や鳴り止まぬナースコールに振り回され、思うように心の叫びを聞くことが出来ませんでした。また、病院の中ということで、患者様も遠慮がちになってしまい、心の叫びをうまく言葉にまでは出されない方も多いようです。

しかし、居宅では、自分のエリア内であることから、言いたいことが言葉になって出やすいのか、驚くくらい利用者様は自分の気持ちを素直に出してくださいます。そのことにより、より個別性の高い看護を提供することにつながり、お互いの満足につながっていきます。

1時間なら1時間、利用者様にとって、看護師を独り占めでき、ましてや自分の家となれば、なんでも言える様で、利用者様の笑顔がより輝いているように見えます。

何よりも、利用者様にとって「この上ない安心感」を提供することが出来ることが、魅力です。やはり、それは、施設でもなければ、病院でもない、「自分の家」だからこそです。



*訪問看護のメリット・デメリット(利用者側の立場に立って考えてみました。)

メリット
1.ずばり、試行錯誤して受診しなくても、医療処置を受けられる。

2.訪問時間中は、看護師独り占め♪

3.自分の家だから、周囲に気を使わず、何でも言いやすい。

4.主治医に直接聞きにくい事や言いにくい事も、訪問看護師を通してなら言うことが出来る

5.家族は、手軽に気軽に介護方法を相談できる。

6.利用者様の状態が急変したり、最期が近づいても、家族が希望すれば、入院せず、毎日でも看護師が 訪問 することが出来る。  注:ステーションによっては異なります。

7.自宅での介護なので、施設や病院の方針等に縛られることなく、自分のやりたい方法で生活でき、看護方法 にも、取り入れてもらうことが出来る。



デメリット
1.当然のことながら、呼んだらすぐ看護師が来るわけではない。会う日も時間も限られている。

2.頼んでいた薬や介護ケア用品を看護師が持ってくるのを忘れたら、また、次回の訪問日までお預け・・・泣

3.経済的に厳しい家庭には、訪問看護料は高すぎる。

  (Ex.介護保険では、1時間8400円弱・・・利用者様は1割負担となり、840円です。2回/週で約6720円/月!)

4.サービス中は、看護師と1対1の関係なので、看護師との信頼関係の構築ができていないと、お互いギクシャクしてしまいます・・・泣泣

5.交通事情や、他利用者の訪問看護状況により、訪問する時間に多少の時間差が生じる。

6.営業時間は、8:30~17:30と決まっているために、それ以外の時間の定期的な訪問は、契約できません。

 例えば、夜間になると、状態が悪くなったり、不穏症状があるから見て欲しいと言われても、実際問題、難しいです。訪問看護部にも、夜勤があるところもあるのでしょうかね?



 
他にも思いつくことがあれば、お知らせください!(bbsにどうぞ!)

        

        

*訪問看護で大切なことって?

・うちは担当制ではなく、すべてのスタッフがすべてのお宅に伺うので、とにかくチーム間の情報交換を大切にしています。

・1にも2にもマナー!玄関の入り方、靴の脱ぎ方から利用者&家族は見ておられます!

・優れた観察力・・・次回の訪問日は1週間後かもしれない・・・。だからこそ、訪問時間内にぬかりなく、利用者様の状態を把握し、次回訪問看護まで安心して過ごすことができるように、責任持って看護しなければいけません。

・地図や地理に強くなければ、訪問先にたどり着けません!

  ちなみに私は大の方向音痴です・・・汗。

  元々地元だったのが幸いで、それでも時々、どえらい遠回りになることもあります・・・汗汗

・主治医、ケアマネージャー、他業者との連携。また、入退院時には、病棟との連携プレーも重要です!

・よく、「訪問看護師はベテランじゃなきゃ・・・」とか、「いかなる病状にも対応する知識が必要・・・」などと言われますが、特に私などは、まだまだ駆出しナースに等しく、決して自信があるわけでもありません。

ただ、心がけていることは、

1.利用者様の小さな変化を見逃さないようにすること。

2.利用者様や家族の悩みに対して決して自分よがりの答えを返すのではなく、ステーションに持ち帰り、スタッフの皆に投げかけ、より正確で納得のいく答えを返すようにしています。例え、訪問は一人でも、常にチームで関わっているということを意識すること。

3.利用者様が急変したときには、とにかく、家族もパニックになりますから、誰よりも看護師である自分がまず落ち着いて対応すること。居宅には電話が必ずありますし、携帯電話もあるので、すぐに所長や主治医に連絡、指示を待ちます。状態が明らかに悪いときには、救急車です!!



・訪問看護に限らず、笑顔をモットーに!!



    
訪問看護では、「誠実さ」「謙虚さ」「信頼感」が必要と言われます。

 でも、これって、すべての看護に共通して言えることですよね!!



*訪問看護論実習の開始

 平成8年より、看護学校の実習カリキュラムに訪問看護論が加わり、我がステーションにも、かわいい看護師の卵達が訪れ、たくさんの学びを得て、巣立っていきます。

よって、現在の27歳くらいのナースまでは訪問看護の実習がなかったために、訪問看護の実際を知らないベテランナースも多いと思います。どうか、少しでも、訪問看護について、興味を持ってみて欲しいです。

 訪問看護実習を通して学生の声

「改めて、家族の存在の大切さに気付きました。」

「マナーについて、すごく考えさせられた。」

「家族の熱心さに心打たれた。」

「患者様がどんな家で過ごされているかなんて、考えたことがなかった・・・。」

「比較的患者様がきれい(保清が行き届いている)と思った。」

「看護師が楽しく看護していると思った。」

「対象への思い入れがすごいと思った。」

「本当の看護を見た気がした。」

「楽しい実習だった。」

「私には無理だと思った(笑)」

などなど、毎日嬉しい、時には厳しい言葉を聞かされます。


*介護支援専門員=ケアマネージャーって!?

 
平成12年よりスタートした介護保険制度。この介護サービスを受けるためには、担当のケアマネージャーが、介護保険申請からお手伝いいたします。心身機能から日常生活全般までをアセスメントし、介護支援計画を立て、サービス調整をいたします。

毎日、この仕事をする中で最も感じることは、利用者とは依頼を受けてから最期までの長い長いお付き合いとなる事。そして、サービスを受ける上で、家族間の問題や財産の問題などの相談を受けることも多く、本当に重い仕事だなあと感じています。これこそ、本当に信頼関係なしでは何も事が運びません。

 更に、介護保険の現状としては、ますますの高齢化と過度のサービス利用などにより、赤字状態にあるといいます。あくまでも「自立支援」をモットーに適切なサービスの利用を薦めて行きたいと思っています。



意見あり!の人、こんなもんじゃなく自分も看護(介護支援)について熱く語りたい人はBBSまで!


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